デストロイヤー エヴォルジオン MX40

匠の狂気が鍛え上げた、健全なる妖刀。

今から四半世紀を遡る。21世紀のバスシーンの先陣を果敢に切り拓いたロッドは、長くバスフィッシングの世界に身を置くエキスパートたちの胸に刻まれている。
その名は、Destroyer [Evoluzion]。
当時、メガバス社製の旗艦ロッド、Destroyerのブランクス・マンドレルをベースとし、ITOエンジニアリング社は、オリジナル・デストロイヤーのカーボングラファイト層に、チタンファイバーをインプラントする独自のコンポジットシャフトの開発に成功。メガバスとは異なるロッドエンジニアリングのアナザーワールドの扉を開いた。
歴代のEvoluzionは、超高弾性型シャフトのオリジナル・デストロイヤーとは一線を画す、チタン特有の豊かなバネ弾性を有するトルクフルでしなやかなキャラクターを獲得。長きツアーを戦うプロフェッショナル達が求める快適なバスフィッシング・エルゴノミクスを高度に具現化してきた。
デビューから25年を経て、ITOエンジニアリングは、いっそう多様化する現代と近未来のバスフィッシングにおいて、メソッドやスキームの多彩なアジャスタビリティを高度に実現すべく、新たなチタンブランクスのフォーマットを開発。
超低レジン・高弾性カーボングラファイトMX40に、形状記憶スーパーチタンから成る極細のマイクロタイタニウムファイバーを高密度合成。
かつてない、きわめて高い引張線断強度を実現し、これまでよりも１７％以上も曲げていける、高い剛性と強靭な粘り腰を発揮する動的進化を遂げたNEWチタン・コンポジットシャフトを生みだした。
形状記憶特性を高めたスーパーチタンは、その高い復元性能から金属質な高い振動伝達特性を発揮。曲げていけるトルクフルなシャフトに、「高めた感度」を付与させる。
つまり、今度のEvoluzionは、「水中の解像度」を高めたファストムービングゲームをより多様な領域で広域展開でき、一方ではジグやテキサスなど、ヘヴィカヴァーやディープで「掛けていく」、これまでのエヴォらしからぬ、ハイテンション・フィールをもたらす、質的進化も遂げている。
伊東が長年にわたり構築してきたHTI（ヒューマン・タックル・インターフェイス）は、多元的な構造理論を用いた独自の人間工学からカタチ化した、NEWスラントブリッジ(PAT.P)やヘッドロッキングシステム(PAT.)など、最新のエルゴノミック・パーツの数々を編み出した。これらは、アングリングのすべての動作シーンにおいて、「快適にモンスターを獲る」ために生み出されたものだ。匠の健全な狂気が、現代の妖刀を鍛え上げた。
New Evoluzionが、サイバーゲームを完全遂行する。